「MySQL 5.1」リリース--バグの多さを警告する声も

文:Lana Kovacevic(Builder AU) 翻訳校正:佐藤卓、小林理子

2008-12-02 11:07

 Sun Microsystemsがオープンソースのデータベースソフトウェア「MySQL」のバージョン5.1をリリースした。しかし、その直後に、MySQLの生みの親から、新機能にはまだ修正されていない多くのバグが残っているとの警告が発せられた

 MySQLの生みの親、Michael "Monty" Widenius氏は現地時間29日、見つかった問題の大部分は重大または完全なバグだと自身のブログで語った。また、すべての問題が新機能に関係しているわけではなく、以前から存在する既知のバグが今回のリリースでもまだ多く残っていると指摘している。

 今回搭載された新機能は「ベータ」版レベルの品質だとWidenius氏は結論づけている。

 具体的には、パーティショニング機能に関連する問題が数多く存在している。たとえば、パーティションテーブルがクラッシュすると復元が困難になるほか、パーティションテーブルのテーブル名を変更しようとすると、サーバがクラッシュしてその間のデータがすべて失われてしまう可能性がある。多くのパーティションがあるデータベースでは、パーティショニング機能は役に立たないとWidenius氏は強調している。

 また、行ベースレプリケーションはデフォルトでは有効になっていないが、これは数多くの問題が存在するためだ。Widenius氏は、MySQL 5.1について、本番システムに導入する前にテストすることをユーザーに勧めている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]