サン・マイクロシステムズ(サン)と伊藤忠テクノサイエンス(CTC)、コクヨ、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の4社は11月22日、次世代セキュアオフィス環境の提案・構築およびサービスの提供について連携することを発表した。
提供されるのは、サンのシンクライアント「Sun Ray」を中心にテレワーク環境のシステム設計・開発から運用までを一貫して提供するサービスだ。企画や開発をサンとCTCが担当し、NTT Comが「AGILIT」でネットワークサービスとインフラ基盤を提供するほか、コクヨのレンタルオフィス「DESK@」とも連携する。ハードディスクやCPUを持たないため端末にデータを残さない「Sun Ray」を利用して、遠隔地のオフィスからでもセキュアな環境でネットワークを利用できる。規模の小さい営業所や短期間のみ利用される出張所の場合には、レンタルオフィスを効率的に利用できる。またJavaカードによる個人認証によって、なりすましによる不正アクセスを防ぐ。
4社はサービス連携の実証実験を年内に終了させる予定だ。このサービスの利用企業を増やすことで、新たなワークスタイルを創出したいとしている。第1ステップとして、利用社員数3万人程度への拡大を目指す。また、サンとCTCは自社に導入済みのSun Rayの一部を2006年1月からAGILITサービスに移行させる予定だ。