米国時間3月2日は、半導体関連のニュースがいくつかあった。そんな中、Intelは最新の「Atom」プロセッサラインを発表した。
2日、Intelは台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)との提携を発表し、Atomプロセッサを事実上共同で製造していくことを発表した。また、Advanced Micro Devices(AMD)は製造事業を分社化し、Spansionは破産保護申請を行った。
これらのニュースに気を取られて見落とした読者もいるかもしれないが、Intelはもう1つ重要な発表として、最新ライン「Atom Z5xx」シリーズプロセッサを発表している。Intelによると、合計で4つの「固有の」新バージョンがあるという。今回のAtom関連の発表がこれまでとは異なる点は、Intelが初めて、出荷するAtom製品は電話(Intelでは「メディアフォン」としている)をターゲットにすると明言している点だ。これまで、Intelは他のAtomラインのターゲットを「MID(Mobile Internet Device)」や「インターネット端末(Internet devices)」としてきた。
だからといって、Atomがさまざまなスマートフォンに搭載されると期待すべきではない。「Moorestown」(開発コード名)と呼ばれる次期版Atomが2008年後半か2009年に登場するまでは実現しない。Moorestownはスマートフォンのバッテリ寿命ニーズを満たすため、現行のAtomプロセッサよりも消費電力が低く、統合性も高い。LG電子は、将来のスマートフォンでMoorestownを採用する計画を発表している。
IntelはAtomで、車載情報端末などの潜在市場が大きい組み込み産業分野もターゲットにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ