インテル、「Atom」最新ラインを発表--メディアフォンなどの利用を想定

文:Brooke Crothers(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2009-03-03 16:25

 米国時間3月2日は、半導体関連のニュースがいくつかあった。そんな中、Intelは最新の「Atom」プロセッサラインを発表した。

 2日、Intelは台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)との提携を発表し、Atomプロセッサを事実上共同で製造していくことを発表した。また、Advanced Micro Devices(AMD)は製造事業を分社化し、Spansionは破産保護申請を行った。

 これらのニュースに気を取られて見落とした読者もいるかもしれないが、Intelはもう1つ重要な発表として、最新ライン「Atom Z5xx」シリーズプロセッサを発表している。Intelによると、合計で4つの「固有の」新バージョンがあるという。今回のAtom関連の発表がこれまでとは異なる点は、Intelが初めて、出荷するAtom製品は電話(Intelでは「メディアフォン」としている)をターゲットにすると明言している点だ。これまで、Intelは他のAtomラインのターゲットを「MID(Mobile Internet Device)」や「インターネット端末(Internet devices)」としてきた。

 だからといって、Atomがさまざまなスマートフォンに搭載されると期待すべきではない。「Moorestown」(開発コード名)と呼ばれる次期版Atomが2008年後半か2009年に登場するまでは実現しない。Moorestownはスマートフォンのバッテリ寿命ニーズを満たすため、現行のAtomプロセッサよりも消費電力が低く、統合性も高い。LG電子は、将来のスマートフォンでMoorestownを採用する計画を発表している。

「Z5xx」シリーズ 提供:Intel

 IntelはAtomで、車載情報端末などの潜在市場が大きい組み込み産業分野もターゲットにしている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  3. セキュリティ

    経営陣に伝わりづらい「EDR」の必要性、従来型EDRの運用課題を解決するヒントを解説

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    中小企業のDX奮闘記--都市伝説に騙されずに業務改善を実現したAI活用成功譚

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]