Intelは米国時間2月20日、「Itanium」プロセッサの次期バージョン(開発コード名「Poulson」)について詳細を公開した。電源管理、信頼性、アーキテクチャにおいて改良が加えられている。同プロセッサのリリース予定時期は定められていない。
このItaniumの次期バージョンは、「Xeon」プロセッサアーキテクチャの利点を活用するように設計されている。両チップはピン互換となる予定。Itaniumは、UNIXおよびメインフレーム市場をターゲットとし、一方のXeonは、Windows、Solaris、Linuxを搭載するマシン向けである。
Intel Architecture Group担当バイスプレジデントとMicroprocessor Development Groupのディレクターを兼務するRory M. McInerney氏は、サンフランシスコで開催されるInternational Solid-State Circuits Conference(ISSCC)において、Itaniumを披露している。
Poulsonの主な特徴は以下のとおり。
- 8コア
- 54Mバイトのオンチップメモリ
- メインフレームでの信頼性向上
- 帯域幅の増加
- Itaniumチップのこれまでのバージョンとの互換性
- 32nmプロセス技術の採用
一部の側面においては、ItaniumとXeonの類似性が高まりつつある。McInerney氏は概要説明において、以下の点を挙げた。
- Itaniumは310万個のトランジスタを搭載する初の汎用プロセッサとなる。
- 実行幅が6から12に増加。これを利用するために、ユーザーがアプリケーションをリコンパイルし直す必要はない。
- ItaniumもXeonも「ミッションクリティカルなアプリケーションの実行が可能」。
- Intelはスケジュールやタイムラインについて情報を明かしていない。
- またItaniumでのハイパースレッディングについても詳細は明かされなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。