センドメールは、メッセージストア用の新しいパッケージ「MailCENTER 3.0 日本語版」の販売を6月18日から開始する。
MailCENTER 3.0は、メッセージ配送サーバにPOP/IMAPサーバと専用データベースによるメールストアを統合したメッセージストアサーバ「Mailcenter Store」とLDAPサーバ「Sendmail Directory」を組み合わせたパッケージ。LDAPベースの集中管理構成を実現し、日本語GUI画面でシステム全体を管理して「Sendmail Directory」のユーザー属性に基づく配信を可能にする。
また、メールの送信者、宛先、件名、サイズ、時間などの条件により、保存、転送、通知、削除、自動返信などのフィルタリング処理を、ユーザー/ドメイン/サイトごとに設定可能にするメールフィルタリング管理機能「Message Organizer」を新規搭載した。Message Organizerは、サーバ用のフィルタでありながら、管理者だけでなく、各クライアントが各種フィルタリングを個別に設定できる。
さらにMailCENTER 3.0は、IMAPのスケーラビリティも向上させている。
サーバ側でメールを保存して管理するIMAPは、POPに比べてサーバ負荷が高くなるが、昨今は、スパムメールの増加や添付ファイルの増加などにより、数・容量のメールボリュームが増大しているため、さらに高いパフォーマンスが要求される。
モバイル環境、ブロードバンド環境が充実する一方で、モバイルPCの紛失による情報漏洩防止、メールアーカイブなど、コンプライアンスやセキュリティの観点からIMAPの利用が増加している。
この市場ニーズに対応するため、MailCENTER 3.0では、数百万ユーザーの大規模システムにおいても、十分なパフォーマンスを提供できるように改良されているという。
価格はオープン。初年度3億6000万円の販売を目指す。