ヤフーとグーグル、IMサービスの相互運用を実現へ--検索広告での提携に続き

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:吉武稔夫、高森郁哉

2008-06-16 11:23

 インスタントメッセージング(IM)のパワーユーザーには喜ばしい知らせだ。これまで2つのIMサービスを隔てていた壁が取り払われようとしている。

 YahooとGoogleは、米国時間6月12日に発表した検索広告における提携に付随して、「各社のIMサービスを相互運用できるようにし、ユーザーにより簡単かつ広範なコミュニケーションをもたらすことで合意した」と述べた。両社は現時点でそれ以上の詳細を明かしていないが、これはほぼ確実に、YahooのIMサービスのユーザーとGoogleのIMサービスのユーザーが互いにチャットできるようになることを意味する。

 これは、正しい方向への大きな前進だ。

 IMは便利なツールで、時として割り込んでくるうっとうしさもあるが、特にインターネットが仕事仲間や家族、友人同士の関係を緊密に結びつけている昨今の状況では役に立つ。しかし、すべての個人や企業が同じネットワークを利用しているわけではない。つまり、IMのパワーユーザーは、複数のIMプログラムを使用するか、複数のプロトコルの橋渡しをするアプリケーション、たとえば「Trillian」「Adium」「Digsby」「Kopete」「Pidgin」などを使う必要がある。

 今日のIMは、初期の電子メールと似たような状況にある。当時はAOLやProdigy、CompuServeなどがサービスを提供していたものの、ネットワークに互換性がなく、異なるサービスのユーザー同士が電子メールをやりとりすることはできなかった。幸いなことに、SMTPが電子メールの標準規格として普及したおかげで、現在ではメールアドレスを1つだけ用意すればよくなっている(個人用のアドレスと仕事用のアドレスが別々に必要な場合もあるが、それはまた別の話だ)。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]