モジラ、「Prism 1.0」を公開--ウェブアプリをデスクトップに統合

文:Josh Lowensohn(CNET News.com) 翻訳校正:吉武稔夫、高森郁哉

2009-05-11 10:25

 ウェブアプリケーションをデスクトップアプリケーションとして利用できるようにするMozilla Labsの「Prism」が、バージョン1.0になった。Mozillaは米国時間5月8日、専用ウェブサイトを設けて「Prism 1.0」をリリースするとともに、開発者がウェブアプリケーションにPrism専用の機能を追加できるAPIのアップデート版を公開した。

 Prism 1.0には、システムトレイのアイコンを通じた通知、アプリケーション固有の設定や自動更新など、便利な機能がいくつか加わった。「Firefox」と同じように、閲覧履歴のほかユーザーネームやパスワードといった個人情報も消去できるようになった。Prismで工夫されているのは、アプリケーションごとに情報を消去できる点で、1つのアプリケーションで個人情報を消去しても、Prismを介してアクセスした他のサイトには影響しない。

 PrismがいずれFirefoxの標準機能として、同ブラウザの将来のバージョンに組み込まれるのはほぼ確実だろう。Firefoxと競合するGoogleの「Chrome」は、すでに同じような機能を備えており、あらゆるサイトをデスクトップで利用できる。ただし、タスクバーやバッジを使った通知などの機能はない。

 追加情報として、Firefoxアドオン版の使い方を説明するビデオを下に掲載した。スタンドアロン版デスクトップアプリケーションの説明ビデオはこちらで閲覧できる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]