ウェブブラウザ企業Opera Softwareの最高経営責任者(CEO)であるJon von Tetzchner氏は、「HyperText Markup Language」(HTML)のバージョン5(HTML 5)が、Adobe Systemsの「Flash」技術を大部分において不要なものにするだろうと予想している。
von Tetzchner氏は現地時間5月20日、ZDNet UKの取材に応じ、「オープンなウェブ標準技術は、HTML 5を含め、リッチメディアウェブコンテンツを配信するAdobeのプロプライエタリ技術であるFlashの有効な代替になる」と述べた。
Operaは、AppleやMozillaとともに、2004年よりHTML 5の開発に関わっているウェブブラウザ企業だ。HTML 5の開発作業は、Web Hypertext Application Technology Working Group(WHATWG)で進められている。
WHATWGは、World Wide Web Consortiums(W3C)におけるHTML開発の遅れに対応することを目的に形成された団体で、作業内容はW3CのHTML作業部会に送られている。
HTML 5には、音声と動画コンテンツを制御する最新のAPIなど、ウェブサイト作成言語の見直しが多く含まれる予定だ。W3Cが最終的な形でHTML 5を発表するのは、早くても2012年と予想されているが、機能の多くはいま現在、実装可能である。Microsoftは「Internet Explorer 8」で最新機能を導入している。
von Tetzchner氏は、HTML 5のリッチメディア処理機能により、広く普及しているAdobeのプロプライエタリなウェブ向けマルチメディアプラットフォームであるFlashは大部分として不要になるだろうと述べる。「今日のウェブ標準でかなりのことが可能だ。ある意味、Flashは必要ないともいえるかもしれない」(von Tetzchner氏)
von Tetzchner氏はまた、自身のこのコメントはFlashを「殺す」ことを意図したものではないとも付け加えた。
「わたしはAdobeが好きだ。Adobeはすばらしい企業だ」とvon Tetzchner氏は述べ、「わたしはFlashが非常に長い間存続すると思う。しかし、ウェブ標準もまたよりリッチな方向へ進化していくことは自然だと考える。ユーザーはそれからウェブ標準を通じて(リッチメディアコンテンツを配信)したいか、あるいはFlashを利用したいかどうかを選択することができる」と語った。
ウェブでのリッチメディアコンテンツ配信における広範囲な利用を考えると、Flashのプロプライエタリな性質は、ウェブ標準を観測してきた人々にとって長い間の懸念だった。Adobeが2008年に開始したOpen Screen ProjectはプラットフォームのAPIを開放して、Flashの実装時のより大きな相互運用性と一貫性を可能にすることを目的の一部としていた。
ZDNet UKは21日、Adobeに対してvon Tetzchner氏の主張へのコメントを求めたが、本稿執筆段階で返答を得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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