Adobe Systemsは米国時間5月27日、ソフトウェアをオンラインサービスとして提供する取り組みの一環として、オンラインプレゼンテーションの作成や共有を協力して行うための技術を公開した。
「Acrobat.com Presentations」は現在のところ実験段階にあり、「Adobe Labs」上で公開されている。これにより同サービスは、オンラインワードプロセッサ「Buzzword」や、スクリーンの共有を始めとしたオンライン会議サービス「ConnectNow」などのAdobeのオンラインサービスに加わることとなる。また、Adobeは「Photoshop.com」という、同社の「Photoshop」の画像編集技術の基本的なオンライン版も提供している。
Adobeは声明において「このアプリケーションには、あらかじめ定義されているカラーセットや、画像の自動配置機能、図の作成やエフェクトの追加に用いることのできるグラフィックツールといった視覚的に魅力のある要素を追加するためのツールやレイアウトが組み込まれている」と述べている。
またAcrobat.com Presentationsでは、複数の人が同じプレゼンテーションを同時に作成できるようになっている。Adobeは「同時に編集できる機能が提供されているため、誰かが更新している最中に他の人が該当プレゼンテーションを更新できなくなるということはない」と述べるとともに「またこのアプリケーションでは、特定のプレゼンテーションに誰がアクセスできるようになっているかや、誰が閲覧しているか、誰が編集中であるか、どのスライドを誰が編集しているかが簡単に分るようになっている」と述べている。
Acrobat.com Presentationsは、ウェブブラウザで広く採用されているアドオンであるAdobeのFlash技術をベースとしている。その一方、「Google Docs」は、ウェブブラウザに組み込まれているプログラミング言語であるJavaScriptを使用している。また、Microsoftが提供する予定のオンライン版OfficeサービスはJavaScriptを使用することになるが、Flashの競合である同社のSilverlightがウェブブラウザにインストールされている場合には追加機能が利用可能になるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ