米国時間の5月27日、カリフォルニア州サンフランシスコでGoogleの開発者カンファレンス「Google I/O)」が始まった。
景気低迷や新型インフルエンザの影響が心配されたが、Googleにとっては「どこ吹く風」である。Appleのイベントでもよく利用されるモスコーニセンターが世界45カ国以上から集まった約4000人の開発者で埋めつくされた。
そんな参加者の活気を代弁するように、オープニングに登場したGoogleのCEO、Eric Schmidt氏は「われわれの前に広がる素晴らしいチャンスを活かす時がやってきた」と宣言。「ウェブのプログラミングモデルが主流となる時を迎えた」と続けた。
なぜ今が、その時なのか?
基調講演のスピーカーを務めたエンジニアリング担当バイスプレジデントのVic Gundotra氏は、以前MicrosoftでWindowsの採用を促すチームを率いていた。当時はウェブアプリのメリットを認めつつも、デスクトップアプリケーションに代わる存在になり得ないと主張していた。
ところが2004年、GoogleがWindows用の衛星写真マッピングソフトの提供で注目されていたKeyholeを買収。その技術をまたたく間にGoogleマップに取り込んで見せた。ウェブの時代の到来を予感した同氏はMicrosoftを去った。