Facebook、「Facebook Connect」の普及促進を目指して新ツールを導入

文:Caroline McCarthy(CNET News) 翻訳校正:矢倉美登里、長谷睦

2009-10-01 12:29

 Facebookは、サードパーティーの開発者およびウェブサイト向けに提供しているユニバーサルログインサービス「Facebook Connect」に関連して、相次いで2つの発表を行った。発表されたのは、1つ目がConnectを使って多言語翻訳プロセスを簡素化するツール「Translations for Facebook Connect」、2つ目が開発の専門知識がほとんどなくてもサイトへのConnect組み込みを可能にする「Facebook Connect Wizard」で、いずれもConnectの普及を促すのが狙いだ。

 Facebookは当初、Connectを2009年夏に多言語フォーマットで提供すると発表していたが、Translations for Facebook Connectを利用すれば、あらゆるサイトをConnect経由でログインしたユーザーが使用する言語に翻訳できる。

 最新情報では、Facebook Connectを実装するサイトの数は約1万5000にのぼる。調査会社のHitwiseも、FacebookがライバルのMySpaceを米国のトラフィックで追い抜くうえで、このサービスが後押しになったとしている。また、Facebookがメインサイトを多言語で提供開始(同社は結局、2008年初頭以降はこの作業をユーザーに「クラウドソーシング」している)したことで、米国以外の国でのFacebookの成長が促進されたというのが、大方の見解だ。

 現在、Facebookには世界中に3億人を超えるアクティブユーザーがいるが、そのかなりの部分を米国以外の国に住むユーザーが占めている。

 Facebook Connect Wizardの発表に関する投稿で、Facebookの社員Alex Himel氏は以下のように説明している。「ソーシャルウェブ上で自らの存在を確立するには、基本的な構成要素が必要だ。Facebookは、すばらしい登録システムが利用できるIDや、世界中で3億人を数えるアクティブユーザーに即座にアクセスできる機能など、ソーシャルウェブに欠かせないツールを提供している。Facebook Connectを用いれば、どんな規模の企業でも、(さまざまな開発者向けリソースとともに)魅力あるユーザー体験を提供しながらターゲットとするユーザーにアピールできる」

 同じ投稿の中で、新しいConnect Wizardではたった3つのステップでConnectを導入できるとHimel氏は説明している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. 運用管理

    IDCレポートが明かす、AI時代において「プライベートAIインフラ」が企業競争力に果たす役割と効果

  3. ビジネスアプリケーション

    新規アポ率が従来の20倍になった、中小企業のDX奮闘記--ツール活用と効率化がカギ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]