Googleは米国時間2月9日、「Gmail」クライアントや「Google Maps」、新たな「Android」アプリケーションなどとの高度な統合が進められた、位置情報を認識するソーシャルネットワーキングツール「Google Buzz」の提供を早期に開始すると発表した。
標準的なGmailのインターフェースの新たなタブとして提供されるGoogle Buzzでは、リンクやGmailのステータスアップデート、「YouTube」の動画や「Picasa」の写真などを共有できる。他のユーザーが共有したデータにコメントを残したり、自分が他のユーザーの共有データへコメントしたりすることが可能だ。Google Buzzでフォローするユーザーについては、Gmailで頻繁にメールやチャットをやり取りしている相手が自動的に選ばれるようになっている。Google Buzz上のアップデートはTwitterへと送られるものの、まだTwitter上のツイート(tweet)の自動インポート機能は用意されていない。
また、同サービスには、ユーザーが興味を持ちそうなGoogle Buzzのコンテンツを提案しようとする推奨エンジンが搭載されており、各提案へのユーザーの反応により、時が経つうちに推奨エンジンの精度が上がるようになっているようだ。Googleは、同社の公式ブログへの投稿に「Google Buzzにはフォローしている人々から面白くない投稿があれば削除する機能も備わっており、たとえば、アクティブでない投稿や短い『brb(be right backの略)』などのステータスメッセージは表示されない。こうした初期の推奨エンジンや重要度ランクの判断は始まりに過ぎない。最もユーザーに適した関連性の高い会話を見出せるように、あらゆるソーシャルデータを自動的にソートしてサポートする性能の向上が今後も図られていく」と記している。
Google Buzzの位置情報に基づく各機能では、GPSに加えて、場所の名前でユーザーの現在位置を判断する複数のアルゴリズムが採用されている。選択に同意した後は、Google Buzzの一般的な更新情報とともに、Google Mapsの新たなレイヤーにアップデートを表示して友人に通知できるようになっている。
Googleの経営陣は、Google Buzzのオープン化を示唆しており、ユーザーのプライバシーに関する意思を尊重しつつも、データをロックしてしまうことなく、オープンなAPIを採用していく方針が明らかにされている。さらに、「Google Apps」とリンクするビジネスユーザー向けの「Enterprise Buzz」も今後リリースされる予定である。一方、Google Buzzは、すでに初期のユーザー向けに提供が開始されており、来週中にはGmailの全ユーザーが利用可能となるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ