モジラ、「Firefox」の同期アドオン「Weave」を「Firefox Sync」に名称変更へ

文:Seth Rosenblatt(CNET News) 翻訳校正:編集部

2010-05-24 10:20

 「Firefox」ユーザーは1年以上前から、Mozillaの「Weave」アドオンを通してブラウザの同期化を利用することができる。現在もベータ段階にある同アドオンの最新版では、新たな名称と機能向上によって、Firefoxとの連携が強化される見込みとなっている。

 「Firefox Sync 1.3」の正式版には、「Firefox Mobile(Fennec)」のサポート、より多くのFirefoxの設定を同期する機能、データ消失防止のため初めての同期前に実行するブックマークバックアップ、インターフェースおよびパフォーマンスの大幅な向上が盛り込まれる予定だ。アカウント作成は「ウィザード」の刷新でより容易になり、ベータ版の更新履歴を見ると、既存機能の多くも改善されていることが分かる。

 そのほかの興味深い変更点の1つとして、このバージョンでは、新たにJavaScriptベースの暗号ラッパー(crypto wrapper)が搭載される予定であることが挙げられる。Mozillaによると、この暗号ラッパーは「Mac」の64ビットデスクトップコンピュータと「Linux PPC」デスクトップコンピュータ、さらには「Android」搭載携帯電話や「Palm Pre」を含む複数のモバイルデバイスを対象に実験的に同期化を可能にするという。

 Firefox開発者であるTony Chung氏は自身のブログでこれらの変更点を発表すると共に、Mozillaは「Firefox Sync 2.0」を「Firefox 4」に統合する予定である、とコメント欄で述べた。Firefox 4は現行版Firefoxに対するメジャーアップデートで、現在のところ、2010年11月頃のリリースが予定されている。

 Weaveの名称を変更する計画は、開発者コミュニティーの一部で議論を呼んだ。なぜなら、同アドオンはMozillaのほかの2つのプログラム、つまり電子メールクライアントの「Thunderbird」と「SeaMonkey」(「Netscape Communicator」の後継に当たる)で少なくとも部分的に機能しているからだ。

 最新のFirefox Sync 1.3ベータ版は現在、MozillaのWeaveウェブサイトで公開されている。緑色のバーの「Experimental version」をクリックすると、ベータ版をダウンロードできる。Mozilla Weaveの安定版はここから入手可能となっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  3. セキュリティ

    経営陣に伝わりづらい「EDR」の必要性、従来型EDRの運用課題を解決するヒントを解説

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    中小企業のDX奮闘記--都市伝説に騙されずに業務改善を実現したAI活用成功譚

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]