Firefoxインターフェースのモックアップが公開--消え行くダイアログボックス

文:Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正:編集部

2010-06-03 08:12

 「Firefox」において長い間、ソフトウェアデザインの特徴的存在だった由緒あるダイアログボックスが、ついに姿を消そうとしている。少なくとも、その数はかなり減らされそうである。

 MozillaのデザイナーであるStephen Horlander氏は、Firefoxインターフェースのモックアップを公開した。一部のオプションが設定ダイアログボックスではなく、設定タブで設定される同ブラウザの外観が示されている。

 このデザインは実験的なものだが、その一部ではすでに作業が進んでいる。例えば、Firefoxのアドオン管理用の新しいインターフェースでは、この「インコンテンツ」のインターフェースが使用されており、Firefoxのabout:configコントロールは、数年前からブラウザタブに表示されている。

 ダイアログボックスの廃止は、一般的とまではいえないものの、よく見られる動きである。ダイアログボックスはわかりにくかったり、ダイアログボックスを閉じるまではソフトウェアの他の部分にアクセスできなかったり、他のウィンドウの下に隠れて開いたままになっていたりする場合がある。「Photoshop」など、ツールバー形式でコンテンツの横で利用する「モードレス」なコントロールへと移行するソフトウェアもある。

 Firefoxのインコンテンツのアプローチは、「Firefox 4」のリリースに向けて作業を進めるMozillaが、インターフェースに加える多くの変更点の1つである。その他の変更点としては、ハードウェアアクセラレーションのグラフィックスおよびテキストすべてのブラウザウィンドウにウェブアプリケーションをロードする「App Tabs」マルチタッチインターフェースのサポート、アドレスバーの下ではなくブラウザの上部にタブ一覧を配置するなどの変更が加えられた新しいFirefoxテーマなどがある。

提供:Stephen Horlander氏

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ランサムウェアが企業防衛の常識を変えた!被害防止のために今すぐ実践すべき「3つの対策」とは

  2. セキュリティ

    「侵入ではなくログインされる」脅威が急増、再構築が求められるアイデンティティ保護戦略とは

  3. モバイル

    デバイス管理でゼロトラストを実現、急成長したスタートアップが選択したMDMツール

  4. ビジネスアプリケーション

    三菱電機が挑む「組織横断価値創出」変革。既存システムを活かし、開発を加速するデータ連携の最適解

  5. セキュリティ

    ゼロトラスト時代だからこそ改めて考えたい、セキュリティの基本原則「多層防御」アプローチ

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]