ヴイエムウェアは11月30日、朝日新聞社がVMware仮想インフラストラクチャソフトウェア製品を導入し、低コストなシステム拡張に成功したことを発表した。
朝日新聞社では2004年末、社内に数多く導入されているWindowsマシンに対して、セキュリティパッチなどのインストール作業を自動化するために、マイクロソフトの「Software Update Services(SUS)」の導入が検討された。しかし、1台のマシンで稼働するSUSがパッチのアップデート定義をひとつのパターンしか持てないため、ハードウェアのコスト、およびサーバルームの面積を取ってしまうことが問題となっていた。
これらの問題を解消するために同社は、複数の仮想サーバを単一の物理サーバで動かすことのできる「VMware ESX Server」を採用。3台の物理サーバを導入し、それぞれを3つの仮想マシンとして運用し、合計9つの仮想サーバ上でSUSサーバとして稼働させた。
なお、SUSの次バージョンでは、1台のマシンで複数のアップデート定義を持てるようになる予定だ。