VeriSign会長のJames Bidzos氏がRSA Conference 2008の基調講演後にインタビューに応じた。既報の通り、今夏にも日本ベリサインに新社長を招聘することを明らかにしている。また、日本ベリサインはマザーズに上場しており、日本独自の行動も取りやすい。日本ベリサインの代表取締役会長も務めているBidzos氏に、日本での事業について話を聞いた。
日本ベリサインは東証マザーズに上場している。日本独自の買収戦略も可能だと考えるが、どうか
(日本ベリサインの)会長として言うのであれば、可能性はある。(米VeriSignから)独立しているため、「イエス」と答えられる。正しい買収であると考えられる企業があれば、やる、という答えだ。しかし、ベリサインは日本の市場に合った企業としてありたいと考えている。
日本の市場、パートナー、商慣習などで、何か独特の印象はあるか
James Bidzos氏
良い例を出そう。私は数年前に日本RSAを立ち上げた。その際、パートナーとして、NTT、ソニー、シャープ、NEC、松下電器産業に投資してもらった。
その目的は、日本RSAが日本の顧客にサービスを提供するつもりはなかったからだ。(事業を)成功させるためにはこれが必要で、パートナーを通じてサービスを提供したのだ。日本ベリサインも同じではないだろうか。
また、日本にはユビキタスジャパン(総務省が提唱する「u-Japan政策」のこと)という考えがある。夢のような話だ。しかし(これが実現するならば)日本ではインターネットへのアクセスが、どこからでも、どんなデバイスからでもできるようになる。
そのためには多くのインフラが必要になるだろう。しかしこれはベリサインがやるのではない。NTTなどの別の企業がやらなければならないが、ベリサインは彼らのパートナーになることができる。我々のテクノロジーを、彼らのテクノロジーに組み込んでいくことができる。
我々は日本の企業を理解するところまではいかない。(日本ベリサインの)新社長は、こういう戦略を理解してくれる人を選んだ。私の能力は、私より素晴らしい能力を探せることにあると考えている。
6月のタイミングで、人事だけでなく組織再編も考えているのか
良い質問だ。現在の日本ベリサインはフラットな組織構造だ。しかし、会社が成長するためには新しいプロセス、新しいインフラが必要だ。新社長は先の戦略だけでなく、この分野に非常に精通した人物だ。
ところで、(米国企業の日本法人が)上場しているのは珍しいのではないか?
IT企業では日本オラクルがいる
そうだ。善し悪しはあるのだが、日本での上場で良い点を挙げるとすれば、優秀な人材をとれるということだろうか。
以前の経営体制に問題があったのだろうか
(少なくとも)株主は前のマネジメントチームに満足していなかった。(当時は)株主総会で非常に厳しい質問が飛んでいたのだが、しかし、私が日本ベリサインの将来について語ると、大変な理解を得ることができた。当時、2割くらい株価が上がったと聞いている。
コアビジネスへの集中を発表してから半年ほどが経過した。そして今日(米国時間4月9日)、2008年第1四半期の業績に関わるアナウンスがあると聞いている。業績についてどのような感想を持ったか
(質問直後、Bidzos氏のiPhoneが着信音を鳴らすが、電話に出ることなく切断する)
実はまだ目を通していなくてね。その質問には目を通してから答えたい。もしかしたら今の電話がそうだったのかも知れないね(笑)
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