2009年2月にクロスライセンス違反でIntelから訴えられたNVIDIAは米国時間3月26日、Intelを反訴した。Intelは当初、2社が締結したチップセットのライセンス合意には、次世代プロセッサ「Nehalem」は含まれていないと主張していた。
NVIDIAは同時に、Intelへの特許ポートフォリオのライセンス提供を打ち切ることも求めている。
Intelは2月、チップセットに関して2社が4年以上前に締結したクロスライセンス契約には、メモリコントローラを「内蔵する」Nehalemなどの次世代チップは含まれないとして、NVIDIAを提訴した。
「この係争を開始したのはNVIDIAではない」とNVIDIAの社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるJen-Hsun Huang氏は声明で述べている。「しかし、われわれは自己弁護しなければならない。Intelの行為は、Intelが提供すると合意したライセンスの権利そのものをわれわれが利用できないようにするものである」とHuang氏は主張している。
NVIDIAによると、問題となっているクロスライセンス合意を2社が結んだのは2004年のことで、Intelはこれにより、NVIDIAの3D、GPUなどの特許を利用するライセンスを取得しているという。NVIDIAは、「1年以上前からIntelとの不一致を解決しようとしてきた」と述べている。
NVIDIAは2月、将来のバスインターフェースにこのクロスライセンス合意は適用されないとIntelが主張していると明らかにした。ここ問題になっているのは、Nehalemの新機能として利用される、プロセッサとメモリを結ぶインターフェースのことである。
NVIDIAは、CPUベースであるPCが、GPUベースのプラットフォームになりつつあり、GPUへのシフトという必然的な流れをIntelは訴訟という手段を使って遅らせようとしていると考えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ