ヤマト運輸、第7世代システムに300億円投資--木川社長、IT投資ためらわない

日高彰

2010-01-29 19:14

 ヤマト運輸は、2005年以来となる情報システムの大幅刷新を発表した。同社としては第7世代にあたるシステムで、投資総額は約300億円。導入により実現する新サービスの第一弾として、宅急便の配達予定を事前にメールで通知する「クロネコメンバーズ宅急便受取指定」を2月1日より開始する。

「宅配から個配へ」のニーズ変化に対応

ヤマト運輸代表取締役社長の木川眞氏
ヤマト運輸代表取締役社長の木川眞氏

 ヤマト運輸 代表取締役社長の木川眞氏は、新システムの導入のねらいは「すべての情報のデジタルデータ化」による「『個配』ニーズの先取り」にあると説明する。

 荷物を受け取る顧客からは、配達時間帯や受取方法についてよりきめ細かい対応が求められているが、最近では「いつ」「どこに」届けるというだけでなく、世帯の中の「誰に」手渡すかまで指定したいといった要望まで寄せられるようになっているという。一方で、サービスを拡充すればするほど現場のドライバーや営業所にかかる負担は大きくなる。このため、顧客満足度の向上と業務の効率化を同時に実現するシステムが求められていた。

 今回の第7世代システムでは、2007年11月より開始した個人向け会員制サービス「クロネコメンバーズ」を軸に、送り状情報のフルデジタル化を目指すことで、サービスレベルの向上と作業ミスの低減を図る。

第7世代システムが実現する新サービス

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 56 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

  3. セキュリティ

    最新調査が示すセキュリティ対策の「盲点」とは?|ゼロトラスト、生成AI、サプライチェーンリスクの実態

  4. セキュリティ

    「脱VPN」で実現するゼロトラストセキュリティ!VPNの課題を解消し、安全なリモートアクセスを確立

  5. セキュリティ

    パスワードの限界を解決するパスキー認証、標準搭載する「StartIn」のセキュリティ対応力とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]