富士通と日本オラクル、SPARC EnterpriseとOracle DBの共同ソリューション開発センター設立

ZDNet Japan Staff

2010-03-03 13:16

 富士通と日本オラクルは3月3日、クラウドコンピューティングなどの次世代型ITインフラに対応したソリューションを検証、開発する「SPARC Enterprise - Oracle Databaseソリューション開発センター」を設立したと発表した。

 同センターでは、富士通のプラットフォーム製品の総合検証センターである「Platform Solution Center」と、日本オラクルのパートナーソリューションの共同検証センター「Oracle GRID Center」に設置されている「SPARC Enterprise」「Oracle Exadata」「Oracle Database 11g」を活用し、プライベートクラウドなどに代表される次世代型ITインフラのソリューションや、移行のための標準技術の開発、性能検証、顧客システムのベンチマークテストを実施する。

 富士通と日本オラクルでは2008年から両社で実施している共同ソリューションの検証ノウハウをさらに発展させ、SPARC EnterpriseおよびOracle Database 11g Release 2を活用したクラウドコンピューティングに代表される次世代型ITインフラソリューションの開発、検証を継続していくという。第1弾として、2010年度にフラッシュテクノロジを利用したデータベース超高速化ソリューションの検証を実施する予定だ。

 また、既存のITインフラから次世代型ITインフラへのスムーズな移行を実現するため、同センターでは「Solaris」および他社UnixプラットフォームからSPARC EnterpriseおよびOracle Database 11gを活用した次世代型ITインフラへの移行検証を実施し、ユーザーがプラットフォームやデータベース更改時に直面する課題を解決する移行標準技術を開発していくとしている。

 同センターでの活動を通して得られたノウハウは、SPARC EnterpriseとOracle Databaseを強固に結合し、システム性能を向上させる製品開発に生かしていくという。また、両社のSPARC Enterprise、Oracle Databaseのコンサルタント、システムエンジニアの教育にも活用する。

 さらに、本センターを基盤とし、既存のSolarisプラットフォームに加え、AIX、HP-UXなどのUnixプラットフォームや、 IBMのDB2といった他社データベースソフトからSPARC EnterpriseとOracle Database 11gによるシステムへの移行を推進する「Solaris移行サービス」の提供を開始するとしている。

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