Microsoftは米国時間8月4日、クラウド型ソフトウェアを手がけるSalesforce.comとの特許侵害訴訟で和解したことを明らかにした。両社は互いに相手が保有する特許のライセンスを取得し、Salesforce.comがMicrosoftに未公表の額を支払うという。
金銭的詳細は明らかにされなかった。
Microsoftで副法律顧問を務めるHoracio Gutierrez氏は声明で「われわれは、Salesforce.comと今回の合意に達したことにより両社間の係争を終結できたことを喜ばしく思っている」とし、「Microsoftの特許ポートフォリオはソフトウェア業界では最も強力なものであり、過去数十年にわたってソフトウェアの革新を進めてきた成果と言える。本日の合意は、企業が相互の知的財産権を尊重しながら、市場でいかに精力的に競争できるかという点を示す一例となった」と述べた。
MicrosoftがSalesforce.comを提訴したのは5月のことだった。Microsoftはこの際、特許侵害の疑いに関して1年以上前にSalesforce.comに通知したと述べていた。なお同社は、自社の特許を侵害したと考えられる他のオンラインソフトウェアメーカーにも通知したかどうかについては、コメントを避けた。だがMicrosoftは今回の声明で、同社が保有するオンラインソフトウェア関連の特許ポートフォリオが持つ力について言及している。
一方のSalesforce.comは声明で「Salesforce.comは、この係争を過去のものにできることを喜んでいる」と述べたが、これ以上のコメントを拒否し、和解金額が同社の決算に重大な影響を及ぼすかどうかについても言及を避けた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。