大手チップメーカーのIntelは米国時間2月7日、修正した「Sandy Bridge」(開発コード名)関連チップセットの出荷を2月中旬に開始することを明らかにした。
Intelは1月31日、Intelの第2世代「Core」プロセッサSandy Bridge搭載のPCで使用されているチップセット「Intel 6」シリーズ(開発コード名「Cougar Point」)に、ハードディスクや光学式ドライブなど、Serial-ATA(SATA)技術を用いてコンピュータに接続しているデバイスへのアクセスに影響を及ぼすおそれのある問題が見つかったとして、同チップセットの出荷を停止したと発表していた。
Intelは7日、次のように述べた。「当社は、このチップセットの新バージョンの製造を開始している。新たな部品は2月中旬に出荷を開始する見通しとなった」
Intelはまた、「コンピュータメーカー各社との広範にわたる協議(中略)」を経て、「今回の設計上の問題の影響を受けないPCシステム構成でのみ使用するためのIntel 6シリーズチップセットについて、出荷を再開する予定だ」と述べた。
Intelの広報担当者は、電子メールで次のように述べている。「顧客(PCメーカー)のなかには、Sandy Bridgeの販売を継続するため、引き続き(修正版でない)現行版のCougar Pointチップセットの購入を求めるところもあった。これらの顧客は、Intelと緊密に連携して、『問題がないことが判明している』構成を確実に提供していく」
この問題は、SATAポートの2〜5番に影響を及ぼすが、0番と1番は影響を受けない。したがって、Intelによると、これら2つの「問題のない」ポートだけを使用する一部のノートPCなどには影響がないという。
さらに技術的に言うと、影響を受けるポート2〜5番はSATA2(3Gbps)ポートで、「問題のない」ポート(0番と1番)はSATA3(6Gbps)ポートとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。