インターネットイニシアティブ(IIJ)は4月6日、ルートおよびノバテックと共同で「超小型マルチ・プラットホーム・モバイル・ルータ」の開発を行ったと発表した。
同製品は、PHS網や3G携帯電話網との接続が可能で、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g)を搭載した小型モバイルルータだ。モバイルIPにより、アクセス網が変わってもシームレスなモバイル通信を実現する。
このモバイルルータの開発に、IIJはソフトウェア中核部分として「SEIL Engine」を組み込み提供している。SEIL Engineは同社が販売しているルータSEILシリーズに搭載しているものだ。今回同社は、NetBSD基本部と独自拡張を行ったモジュール群をあわせて提供している。
ノバテックのインテルネットワークプロセッサを搭載した小型ハードウェアと、ルートの無線モバイルIP技術に、このソフトウェアを融合することで開発が実現した。
この製品は、4月7日・8日に開催される「インテル・デベロッパ・フォーラムJapan2005」にて展示公開される。発売開始は2005年夏頃を予定している。