NTTコミュニケーションズは6月12日、GMPLS技術による40Gbpsネットワーク制御に世界で初めて成功したと発表した。この技術は、ネットワークに自律的な制御機能を持たせられることが特徴で、回線サービスの申込から開通までの時間短縮や障害時の自動的復旧が可能になるため、基盤ネットワークでの制御技術として注目されているという。
NTTコミュニケーションズでは、これまでもGMPLS技術の開発、実証実験を実施していたが、今回シスコシステムズやジュニパーネットワークス、グリマーグラスといった複数メーカーのルーターと光クロスコネクトで構成された基盤ネットワークにGMPLS技術を用いて40Gbpsの大容量ネットワーク制御に成功した。
また、「Interop TOKYO 2006」において出展企業のデモンストレーションなどを提供するためのバックボーンネットワークとして実際に使用されたことで、大容量のトラフィックを効率的に運ぶためにGMPLS技術が有用であることを実証した。
NTTコミュニケーションズでは今後、今回の成果を踏まえ、GMPLS技術の高信頼化および運用性向上を目指すとしている。