Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は、「Bluetooth 4.0」仕様の策定を完了した。しかしながら、この新技術を搭載したデバイスを実際に購入するには、2010年末を待たねばならないだろう。
Bluetooth SIGは米国時間4月20日、シアトルで開催された全員参加の会合で、Bluetooth 4.0の最終仕様を発表し、腕時計や健康機器のセンサなど、低消費電力のデバイス向けに最適なBluetooth 4.0の利用を求めている。とはいえ、Bluetooth 4.0では、携帯電話やコンピュータ、その他のガジェット製品と周辺機器の高速通信も実現することになる。
Bluetooth SIGによれば、2009年12月に最初に発表されたBluetooth 4.0には3つの仕様があり、各仕様は単独または連携して機能するという。「Classic Bluetooth」は、周辺機器と他のデバイスを約3Mbpsの通信速度でワイヤレス接続する、よく知られた標準仕様である。
「Low-energy Bluetooth」は、小型のボタン電池を交換することなく1年以上は動作し続けることが求められる腕時計や歩数計といった低消費電力のデバイスの接続に活用される。「High-speed Bluetooth」は、802.11gのWi-Fiを用いてシグナルを送信し、200フィート(約61m)の通信レンジがサポートされるほか、現在のWi-Fi規格と同程度の通信速度を実現する。High-speed Bluetoothでは、動画や音楽、写真を、携帯電話やカメラ、コンピュータ、テレビなどへ転送するのに十分な速度が提供されるはずである。
Bluetooth製品の製造会社は、2010年6月末まで新仕様のテストを進め、自社製品への統合が始まることになる。そのため、Bluetooth 4.0に対応した優れた新製品の登場は、2010年末か2011年初旬となるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ