Advanced Micro Devices(AMD)によると、ほとんどの自社プロセッサは「Windows 7」で提供される「Windows XP Mode」をサポートするが、一部でXP Modeをサポートしないプロセッサもあるという。
Microsoftは自社ウェブサイトにて、XP Modeを次のように説明している。「『Windows 7 Release Candidate(リリース候補)』版の一部として、Windows XP Modeのベータ版を提供する。『Windows 7 Professional』以上を利用するユーザーは、『Windows XP』ベースの過去の生産性アプリケーションの多くをWindows 7のデスクトップで直接立ち上げることができる。このWindows XP Modeのスタンドアロン機能は、Windows XPアプリケーションを使っている小規模企業などがWindows 7に移行するのを支援するものだ。大規模企業向けとしては、『Windows Virtual PC』をベースに構築し、Windows XP Modeを一元管理できる『Microsoft Enterprise Desktop Virtualization(MED-V) 2.0』を提供する。MED-V 2.0は、Windows 7の一般提供開始後90日以内にベータ版を提供する計画だ」
AMDの広報担当は米国時間5月6日、「『Sempron』を除き、AMDが現在出荷しているすべてのCPUは『AMD-V』を搭載しており、XP Modeをサポートする」と述べた。
AMDはまた、現在出荷中ではないプロセッサについても言及している。「ノートPC向けプロセッサでは、Sempronブランドのプロセッサと『Turion K8 Rev E』プロセッサを除き、AMDが出荷したすべてのプロセッサはAMD-Vを搭載しており、Windows 7のXP Modeをサポートする。デスクトップPC向けプロセッサでは、Sempronブランドのプロセッサと『Rev F Athlon』以前のプロセッサを除き、AMDが出荷したすべてのプロセッサはAMD-Vを搭載しており、Windows 7のXP Modeをサポートする」
「Opteron」プロセッサについては、「また、『Rev F』以降のAMDが出荷したすべてのOpteronプロセッサはAMD-Vを搭載している」とAMDは説明している。
別の記事でXP ModeをサポートしないIntelのプロセッサについて取り上げたがIntelの広報担当Nick Knupffer氏はこれが大きな議論にはならないだろうと主張し、「『Intel VT』を搭載しない消費者向けラップトップは議論にはならないだろう。なぜならWindows 7の消費者向けバージョン(「Starter」「Home Basic」「Home Premium」)はWindows XP Modeを搭載しないからだ」と記している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ