IE 6にまた脆弱性--Windowsへの攻撃を誘発

文:Joris Evers(CNET News.com)
翻訳校正:坂和敏、尾本香里(編集部)

2006-03-22 14:55

 マイクロソフトは米国時間21日、Windowsマシンに対する攻撃を誘発する恐れのあるセキュリティ脆弱性を調査中であることを明かした。

 Microsoftは3月に入って、Jeffrey van der Stadという25歳のオランダ人プログラマーからこの問題に関する報告を受けていた。Microsoftが電子メールで発表した声明によると、この脆弱性は、ブラウザのHTAファイルの処理方法に関するものだという。HTAファイルは、ウェブアプリケーションの一種。

 van der Stad氏のウェブサイトによると、Windows 98、Windows XP、Windows 2003 Serverの各OS上で動く「Internet Explorer 6(IE 6)」がこの脆弱性の影響を受けるという。「攻撃者はこの脆弱性を悪用して、ユーザーの許可なくHTAファイルを実行することができる」と同氏は述べている。

 van der Stad氏は当初、より詳しい情報をウェブサイトに掲載していたが、Micorosoftの要求に応じてこの情報を削除した。同氏は、Micorosoftがこの問題を修正するパッチを公開した後に、概念実証コードを公表すると述べている。

 Microsoftでは現在この問題を調査中だとしている。同社では現在までのところ、この脆弱性を悪用した攻撃について報告を受けていないという。

 Microsoftによれば、調査が終了次第、セキュリティ情報を提供するか、月例パッチリリースを通じて修正パッチを公開する可能性があるという。van der Stad氏のサイトには、現在修正パッチを準備中だとの報告をMicrosoftから受けたと書かれている。

 今週に入り、MicrosoftがIEの脆弱性を調査中であると認め、パッチを公開する可能性があると述べたのは、今回が2度目。Microsoftは20日にも、IEをクラッシュさせる脆弱性について調査していると述べている。

 Microsoftの次回の月例パッチは4月11日に予定されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    急増する工場システムへのサイバー攻撃、現場の課題を解消し実効性あるOTセキュリティを実現するには

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]