脆弱性情報届出の累積件数が1000件を突破--IPA/ISEC発表

吉澤亨史

2007-01-19 19:52

 独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)と有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)はこのほど、2006年第4四半期の「ソフトウエア等の脆弱性関連情報に関する届出状況」を発表した。発表によると、2006年第4四半期のソフトウェアおよびウェブアプリケーションの脆弱性関連情報の届出件数は合計211件で、2004年の受付開始からの累計が1000件を超えた。

 2006年第4四半期のソフトウェア製品の脆弱性関連情報の届出件数は122件で、このうち脆弱性が公表されたものは25件であった。また、ウェブアプリ(ウェブサイト)の脆弱性関連情報の届出件数は89件で、このうち修正が完了したのは52件となっている。

 ソフトウェア製品の脆弱性の内訳は、ウェブアプリが40%、ウェブブラウザが13%、グループウェアが11%、アプリケーション開発・実行環境が9%、メールソフトが4%などとなっている。

 IPA/ISECでは、2004年7月8日に脆弱性関連情報の届出受付を開始しており、2006年12月で2年6カ月が経過した。この間、ソフトウェア製品に関するものが累計416件、ウェブサイトに関するものが累計750件、合計1166件の届出件数となり、2006年第4四半期で1000件を突破した。

 この届出制度は、経済産業省告示に基づき2004年7月より開始されたもの。IPAが脆弱性関連情報の届出受付を行い、JPCERT/CCが国内の製品開発者などの関連組織との調整を行っている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]