日本IBMらがWeb 2.0向けセキュリティ技術を開発、OpenAjaxへ寄贈

吉澤亨史

2008-03-13 17:26

 日本IBMは3月13日、ウェブサイトや企業のデータベース、電子メールなど複数の情報から統合されたビューを創り出すマッシュアップ技術を使ったWebアプリケーションの安全を確保する新しいテクノロジー「SMash」を、東京基礎研究所およびワトソン研究所の研究員が共同で開発したと発表した。

 企業がリスクを負わずに価値あるシチュエーショナルアプリケーション(状況依存型アプリケーション)を実現することに、コードネーム「Smash」は貢献するという。SMashは「Secure Mashup」の略語で、異なる提供元からのウェブアプリケーションコンポーネントの独立性を保ちつつ、相互に情報を交換できるようにすることで、悪意あるプログラムが企業システムに入り込むことを防ぐという。

 また日本IBMは、消費者やビジネスユーザーがマッシュアップテクノロジーを活用する機会を提供するため、この技術をOpenAjax Allianceに寄贈したこともあわせて発表している。OpenAjax Allianceは、オープンで相互運用可能なAjaxベースのウェブテクノロジーの導入を成功させることに取り組んでいる組織。Ajaxを利用しているベンダーやオープンソースプロジェクト、企業により構成され、IBMは創設メンバーとして参加している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]