ヤフーは3月18日、同社が運営するWebメールサービス「Yahoo!メール」に不具合が発生していたことを発表した。Yahoo! BBメールアドレス宛に発信した一部メールにおいて、誤ったヘッダ情報が付加されていたという。
不具合が発生していた期間は2007年10月31日の14時42分から、2008年2月21日の20時15分の間。ヘッダ誤表記の影響を受けたのは推計5万7069通。同社によると、これは7万4125通に1通程度の割合だったという。なお、影響を被った約5万7000のメールには、誤ったヘッダ情報が付加された迷惑メールは含まれていない。
同社広報部によると、今回の不具合はサーバーの「プログラムにバグがあった」ことにより発生したという。「ヘッダ情報にある種の情報を書き込む際に、本来書き込むべきではない情報を書き込んだ」(同)ことが原因とみている。
今回の不具合は、Yahoo!メールから、宛先に「@ybb.ne.jp」を含むYahoo! BBメールアドレス宛に送ったメールに、他のメールのヘッダ情報が付加されるというもの。同社によると、全てのメールは指定した宛先に届いており、メール本文は影響を受けていないとしている。
本件については18日現在、ユーザーからの苦情・相談を12件受け取っている。これらは全て不具合発生期間に寄せられたもので、同社はこの苦情・相談により事態を認識したとのことだ。
ヘッダ情報が誤表記されたということは、「From(メールアドレス)」も誤っているものが含まれる。不具合の影響を受けたメールにそのまま返信した場合、実際にメールを送ったユーザーではなく、誤表記されたアドレスに届く可能性も「あり得る」(同)という。
同社はユーザー個々のサポートは実施していないが、それは古いメールデータを既に削除しているため、影響の全容を把握できないからだという。そのため、先に挙げた約5万7000通も「推計」だとする。
同社ではYahoo!メールのトップページに「「Yahoo!メール」ヘッダ情報の表示不具合について」へのリンクを掲載して、ユーザーに注意を呼びかけている。