米国政府機関、多国籍企業、学術業界のセキュリティ専門家が、ソフトウェアコーディング中に発生するコードエラーのうち深刻なもの25件のリストを発表した。
SANS Instituteが米国時間1月12日に発表した声明文によると、30以上の組織が共同で作業し、25件の「最も危険な」エラーを選んだという。作業に参加したのは、米国家安全保障局、米国コンピュータ非常事態対応チーム(US-CERT)、MITRE、SANS Instituteなどの組織のほか、Microsoft、Apple、Oracleなどだ。
リストを公開することで、プログラマーがセキュリティ脆弱性につながるエラーを確認できるようにすることがこの取り組みの狙いだ。
「(リストにより)組織のソフトウェア購入方法がすぐに変わるだろう」とSANS InstituteのディレクターであるAlan Paller氏はZDNet UKに語った。
MITREのSteven Christey氏によると、トップ2は、「不適切な入力値検証」と「不適切なエンコーディングまたは出力のエスケープ」という。この2つのエラーは、「しかるべき理由から、上位にランクした」とChristey氏は説明する。
Christey氏は声明文で、「2008年、膨大な数のウェブページが、自動プログラムによってマルウェアをホスティングするよう修正された。これらのウェブページは合法で一般的に信用されており、自動プログラムはSQLインジェクションを利用してデータベースに組み込まれていた。この攻撃が成功した理由は、多数の開発者がそれぞれが開発するソフトウェアで同じ間違い(入力値検証と不適切な出力のエンコーディング)を犯していたからだ」と述べている。
コードエラーのリストとそれを修正するための情報は、SANS Instituteのウェブサイトで公開されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ