UPDATE Microsoftは米国時間10月13日、月例パッチをリリースし、34件の脆弱性に対し過去最多となる13件のセキュリティ情報を公開した。「Windows 7」に対する初の「緊急」のアップデートのほか、「Server Message Block」(SMB)や「Internet Information Services」(IIS)のゼロデイ脆弱性の修復が含まれている。
最も深刻なSMBに関する3件の脆弱性は、2009年9月に最初に報告されていたもので、攻撃者が特別に細工したSMBパケットをServerサービスを実行しているコンピュータに送信した場合、コンピュータをリモートで制御される可能性がある。Microsoftによると、こうしたSMBの脆弱性のうち1件については、エクスプロイトコードがウェブに公開されているという。
Windows 7に関係する「緊急」のパッチは2件で、悪質なウェブページを閲覧するとリモートでコードが実行される可能性がある脆弱性を修復することを意図したものだ。1件は「Internet Explorer」(IE)の累積的なセキュリティ更新、もう1件は「Microsoft .NET Framework」および「Microsoft Silverlight」のセキュリティ更新に含まれている。
Windows 7の正式な発売日は10月22日だが、一部の大企業は2009年夏からボリュームライセンスを入手している。同OSのコードは2009年7月に完成した。
10月のセキュリティ情報で公開された他の「緊急」パッチは、悪質なメディアファイルを開くか、ウェブサイトやアプリケーションから悪質なストリーミングコンテンツを受けとることで悪用される可能性がある「Windows Media Runtime」の脆弱性や、特別に細工されたASF(Advanced Systems Format)ファイルを「Windows Media Player 6.4」で再生した場合の脆弱性などを修復する。