Adobe Systemsは米国時間10月5日、「Adobe Reader」および「Adobe Acrobat」向けのアップデートを予定通りにリリースした。これらPDF閲覧プログラムに存在する23件のセキュリティホールを修正する。脆弱性のうち2件はセキュリティ攻撃で実際に利用されており、ユーザーのコンピュータが乗っ取られるおそれがある。
深刻度がクリティカルに分類されている脆弱性のうち1件は、ReaderとAcrobatに対する攻撃で利用されている。もう1件は、9月末に臨時のアップデートで修正された脆弱性で、「Flash Player」を対象としている。
このたびのアップデートは、WindowsとMacintosh、UNIX向けの「Adobe Reader 9.3.4」、WindowsとMacintosh向けの「Adobe Acrobat 9.3.4」、WindowsとMacintosh向けの「Adobe Reader 8.2.4」および「Acrobat 8.2.4」を対象とし、ReaderとAcrobat、Flash Playerに存在する問題を修正する。詳細は最新のセキュリティアドバイザリを参照されたい。
四半期毎にあるAdobe ReaderおよびAdobe Acrobatに対する次回のセキュリティアップデートは、2011年2月8日に予定されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。