アドビ、FlexとAjaxの互換性を高めるライブラリをオープンソースで提供開始

目黒譲二

2006-03-23 20:32

 アドビシステムズは3月23日、FlashPlayerとFlexフレームワークの機能を簡単にAjaxアプリケーションへ導入でき、Flexで構築されたリッチインターネットアプリケーションをAjaxの機能に実装できる、2種類のライブラリをオープンソースで提供すると発表した。

 提供を開始するのは、Adobe Flex-Ajax Bridge(FABridge)とAjax Client for Flex Data Servicesの2種類となる。

 FABridgeは、FlashPlayerのグラフィックスAPIの呼び出しや、Flexオブジェクトのダイナミックな作成、およびFlex DOMへのアクセスを直接JavaScriptから実行できる。これにより、AjaxのデータグリッドからFlexの線表にデータを渡したり、FlexアプリケーションからAjaxのカレンダー機能にデータを渡すといった作業が可能になる。実装の際にはライブラリと無償のFlex 2.0 SDK以外は必要ない。

 Ajax Client for Flex Data Servicesは、AjaxアプリケーションをFlex Data Services 2.0に接続させることができる。これにより、メッセージのパブリッシュやサブスクライブ、レイジーローディング、データプッシュ、データをページ単位に分けての表示、クライアントおよびサーバでの自動データ保持、オフライン状況でのデータ同期、Ajaxアプリケーション内での企業向けデータ統合などが可能になる。

 FABridgeは現在パブリックアルファ版として、アドビラボからダウンロードできる。Ajax Client for FlexData Servicesは、2006年内に提供を開始する予定。

 なお、アドビシステムズでは、Flex 2.0パブリックベータ版を2月1日よりアドビラボで公開しているほか、Flex 2.0 SDKと機能限定版のFlex Data Services 2.0(オプション)を無償で公開している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  4. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

  5. セキュリティ

    こんなにあった!従来型SIEMが抱える課題──次世代SIEMに必須の“8つの要件”とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]