携帯電話や家電機器上に豊かなユーザー経験を実現するアドビ

山下竜大(編集部) 2006年01月10日 17時25分

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 アドビシステムズは1月10日、携帯電話や家電製品上で表現力豊かなユーザーインタフェースを実現するためのソフトウェア製品「Macromedia Flash Lite 2」および開発キットである「Macromedia Flash Player SDK 7」に関するプレス向けの説明会を開催した。2つの製品は、米Adobe Systemが2006年1月3日に発表したもの。2005年12月5日に買収が完了したMacromediaの製品をAdobeブランドとして提供するものだ。

 Macromedia Flash Lite 2およびMacromedia Flash Player SDK 7は、「Macromedia Flash Player 7」をベースに開発された携帯電話/家電製品向けのFlashソリューション。PC以外のスクリーンを持つあらゆるデバイスに、豊かなユーザー体験を提供する。Macromedia Flash Lite 2は、すでにOEMメーカー向けに提供されているほか、Macromedia Flash Player SDK 7も2月から提供の開始が予定されている。

 Macromedia Flash Lite 2は、携帯電話や家電機器向けのFlashソリューション。オーディオ/ビデオコーデックをはじめ、Unicode対応、必要メモリ要領の低減、ハードウェア抽象化層(HAL)、MIDI APIなどの機能がサポートされている。

 一方、Macromedia Flash Player SDK 7は、本格的なブラウザ機能を搭載した家電向けのFlashソリューション。オーディオ/ビデオコーデック、Unicode対応はもちろん、Flash Media Serverへの接続やXMLソケット、SOAP APIなどがサポートされている。

Macromediaの買収によりAdobeの一員となったBrongiel氏。

 新製品の発表にあたり来日したAdobe Systemsのアジア太平洋地域モバイル&デバイス担当バイスプレジデント、Daniel j. Brongiel氏は、「Flashソリューションにより、デバイスやプロセッサ、OS、ブラウザの違いを意識することなく、一貫したユーザー体験を提供することができる。インターフェースとコンテンツの開発が大幅に向上できることから、すでに200万人を超える開発者やデザイナーがこの技術を活用している」と話す。

 Flashソリューションは、2005年だけでもコダックが無線LAN搭載デジタルカメラである「EasyShareOne」に採用したほか、NokiaやSamsung、iRiverなどが採用を表明している。日本企業では、NTTドコモが提供するサービス機能「iチャネル」においてFlashCastを採用している。

 Brongiel氏は、「Flashソリューションを採用した端末台数は、2003年にはゼロに等しかった。しかし、わずか2年あまりが過ぎた2005年末には、Flashソリューションを採用した端末台数は4500万台にまで拡大している。いまや携帯電話では98種類、そのほかのデバイスは210種類でFlashが採用されているほどだ」と話している。

アドビ システムズ マーケティング本部長の伊藤かつら氏。

 またアドビ システムズのマーケティング本部長である伊藤かつら氏は、「AdobeとMacromedia両社の技術を組み合わせることで、プラットフォームに依存することなく、コンテンツ制作から配信までを網羅する一貫したソリューションを提供する。これにより、インタラクティブコンテンツの制作を総合的に支援していきたい」と話している。

 アドビでは、両社の統合記念新製品として、「Adobe Creative Suite」と「Macromedia Flash 8」を組み合わせた「Adobe Design Bundle」を24万9900円(税込み)で提供するほか、Adobe Creative Suiteと「Macromedia Studio 8」を組み合わせた「Adobe Web Bundle」を28万1400円(税込み)の販売を、2005年12月6日より開始している。店頭出荷は、2006年1月13日を予定している。

 さらに近日中には、アドビのビデオ&オーディオソリューションとMacromedia Flash 8を組み合わせた「Adobe Video Bundle」の提供も計画されている。なお、日本語版Flash Professional 8用Flash Lite 2.0対応アップデータの無償ダウンロードサービスは、2月下旬より同社のウェブサイトで開始される予定だ。

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