キヤノンと米Adobe Systemsは9月15日、紙文書と電子文書の安全な双方向変換を可能とすることを目的として協力することを発表した。
企業や団体でのさらなる業務効率化のため、キヤノンの複合機「imageRUNNER」シリーズならびにビジネスソフト群「imageWARE」シリーズと、Adobeの「Adobe LiveCycle Policy Server」および「Adobe LiveCycle Barcoded Forms」、Adobe PDF技術を利用した「PDF Scan Library」、PDF印刷を加速化する機能との連携を実現していく。
両社はまず、以下の2つのシステムの実現を目標とする。1つは、文書の配信、閲覧、印刷の権限を管理するシステムだ。キヤノン複合機の紙文書電子化機能や印刷機能を拡張してLiveCycle Policy Serverと連携させたシステムとなる。
2つ目は、紙を媒体にデジタルデータを受け渡すシステムとなる。LiveCycle Barcoded Formsは、PDF上に入力されたデジタルデータを2次元コードに変換し、PDFに埋め込む機能をもつが、キヤノンの複合機で、LiveCycle Barcoded Formsの2次元コード情報が付加された紙文書を読み取ることで、データの再入力をすることなくデジタルデータへの再変換を可能にするシステムとなる。