Adobe Systemsの「Adobe Acrobat」および「Adobe Reader」にセキュリティ脆弱性があり、これが悪用されると、PCが停止させられたりハイジャックされたりするおそれがある。
Adobeは米国時間16日、セキュリティ勧告を発表し、リモート攻撃者が悪質なPDFファイルを作成して、標的としたコンピュータのAcrobatやReaderをクラッシュさせたり、コンピュータを乗っ取ったりする可能性があることを明らかにした。Adobeは、この問題を修正するアップデートを提供している。
Adobeによれば、このセキュリティ脆弱性の影響を受けるのは、Windows/Mac OS/Linux/Solaris向けのAdobe Readerと、Windows/Mac OS向けのAdobe Acrobatであるという。セキュリティ監視企業Secuniaは、米国時間16日に公開した勧告の中で、同問題を「非常に深刻」と評価している。
Adobeは、AcrobatおよびReaderに含まれる中核的なアプリケーションプラグイン内で、バッファオーバーフローが起こる可能性があると、この脆弱性について説明した。勧告には、問題を発見したのはAdobe自身であることも記されていた。
バッファオーバーフローは頻繁に悪用されるセキュリティホールで、プログラムが割り当てられたバッフアを超えてメモリにデータを書き込んだ場合に起こる。攻撃者はこれを悪用して、バッファからあふれるように計算されたデータを意図的にコンピュータに送りつけ、悪質なコードを実行させることができる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ