ワークスモバイルジャパンは、「在宅勤務時のコミュニケーション」に関する意識調査の結果を発表した。
同調査はビジネスチャットツールを導入している企業に勤め、週に1回以上在宅勤務を実施している20〜30代の会社員561人を対象にしたもの。調査時期は10月14日〜21日。調査方法はインターネット調査。
これによると、在宅勤務時のコミュニケーションにおいて、自身の連絡に対する上司からの返信がないことがあるかを質問したところ、「よくある」(17.6%)、「たまにある」(44.7%)となり、合わせて62.3%が上司からの返信がないことがあると回答している。
また、上司からの返信がないことがあると回答した人に対し、返信がないことでどのような影響があるかを質問したところ、心理的ストレスが高まるとの回答が56.0%となった。
この結果に対してワークスモバイルジャパンでは、上司からの返信がない理由として、部下からの連絡は確認しているが「会議中だった」「自分の業務に集中していた」などの状況でタイムリーに反応できかったのではないかと推察している。さらにその対策として、ビジネスチャットツールでは、ワンタップで様々なリアクションを伝えられる「スタンプ」機能が備わっているので、その都度「確認したよ」と意思を伝えあうだけで、部下にとっても上司にとっても、お互いが働きやすい在宅勤務を実現できるとしている。
その他の調査結果では、勤務している会社に在宅勤務を行いやすい風土があるかと質問したところ、「あると思う」(47.8%)、「ややあると思う」(34.2%)となり、合わせて82.0%が在宅勤務を行いやすい風土があると回答している。
在宅勤務を行いやすい風土があると回答した人に対し、在宅勤務が行いやすいと思う理由を質問したところ、最多が「上司とのコミュニケーションが取りやすい」(57.8%)で、「経営層や上司が在宅勤務を率先垂範」(38.9%)、「部下とのコミュニケーションが取りやすいから」と続いている。
さらに在宅勤務時のコミュニケーションにおいてストレスを感じることがあるかを質問したところ、「よくある」(32.3%)、「ややある」(40.6%)となり、合わせて72.9%がストレスを感じることがあると回答していることも分かった。
コミュニケーションの相手別にストレスを感じることがあるかを質問したところ、「上司」が最多の57.4%(「よくある」「ややある」回答の合算値、以下同)となった。次に「他部署」(45.1%)、「同僚」(41.0%)と続いている。
また、ストレスを感じる理由で最も多かったのが「テキストでの連絡ではニュアンスが伝わらない」(54.5%)で、続いて「連絡に対する返信が遅い」(43.3%)、「連絡に対して無視をされることがある」(36.7%)となった。