オープンソースソフトウェア企業のZimbraは2007年に、同社が提供するウェブベースの電子メール、カレンダーソフトウェアに統合型インスタントメッセージングを導入する計画だ。同社の最高経営責任者(CEO)がこの計画を明らかにした。
またZimbraは12月に、オフライン時でもウェブベースソフトウェアを利用できる「オフラインクライアント」をリリースする予定だ。
Zimbraは、これらの製品をAjaxと呼ばれるウェブ開発技術を用いて開発した。この技術により、ユーザーは対話式のフロントエンドを利用することが可能になる。一例としては、カレンダーの予定などをドラッグ&ドロップで移動させることができる。
またZimbraは、数種類の「Zimlet」も開発した。Zimletは、他社のアプリケーションへの接続を可能にする技術。例えば、この技術を使ってメールソフトとGoogleが提供する地図検索サービス「Google Maps」を連携させた場合、あるユーザーが電子メールに書かれた住所をマウスでクリックすると、Google Mapsの地図上のその場所が表示される。
ZimbraのCEO兼共同創設者、Satish Dharmaraj氏によると、同社は2007年に、統合型インスタントメッセージングを通じた「プレゼンス」の追加に開発の重点を置くという。
Dharmaraj氏によると、これにより、ユーザーは電子メールクライアントのアドレス帳に入っている人々とインスタントメッセージングを通じてチャットが可能になるという。
さらに同氏は、2007年にオフラインクライアントの開発をさらに進めるつもりだと付け加えた。
2006年末にリリース予定のオフラインクライアントの最初のバージョンでは、電子メールやカレンダーの情報の保存にローカルデータベースを使用するが、こうした情報は、ユーザーがZimbraの電子メールサーバへ再接続した際に同期される。
Dharmaraj氏によると、Zimbraはその機能を拡充し、POPプロトコルをサポートしたり、他のメールアドレスから送られたメールを転送したりすることにより、Zimbraのウェブクライアントと他の電子メールサービスの併用を可能にする予定だという。
現在、同社は450万人のユーザーを抱えるが、その大半はインターネットサービスプロバイダ(ISP)を通じて同社のソフトウェアを利用している。ISP各社は、顧客にZimbraのソフトウェアを提供している。オープンソースであるこのサーバソフトウェアは、より高性能なクローズドソース版を無料で利用可能にしたものだ。
Dharmaraj氏によると、Zimbraはウェブベースクライアントや高性能スケジューリングといった機能に需要がありそうな教育市場にも関心を持っているという。大学やISPは、クライアントソフトウェアのデザインを変更し、(大学やISPの)ブランドに合うようカスタマイズすることも可能だ。
Dharmaraj氏は、「われわれは常々、(ウェブベースの)アプリケーションはデスクトップアプリケーションよりも高品質だと言い続けている」と述べ、さらに次のように続けた。「(ウェブアプリケーションには)たしかに(制約も)いくつかあるが、その性能の高さと、どこでもアクセス可能というウェブベースならではの優位性は、それらの制約を補って余りあるものだ」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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