マイクロソフトは12月12日、メッセージングサーバ新製品「Microsoft Exchange Server 2007」の戦略発表会を行った。同製品の開発はすでに完了しており、ボリュームライセンスの提供は12月15日、パッケージ製品の提供は2007年1月30日より順次開始される。
Exchange Serverは、クライアントとなるOfficeアプリケーション「Outlook」の登場以降、単なるメールサーバとしてではなく、両製品の組み合わせによって最大限に能力を発揮するメッセージベースのコラボレーションプラットフォームとして進化してきた。最新バージョンとなる「2007」の開発に当たって重視されたのは「生産性の向上」「セキュリティ、コンプライアンス」「管理性の向上」の3点だという。
生産性の向上については、先ごろ企業向けの提供が開始された「2007 Office System」との親和性の高さに加え、Windows Mobile端末によるリモートアクセス、VoIPシステムとの連携によるユニファイドメッセージング機能などによって実現するという。
また、昨今、特に企業の要請が高まっているセキュリティやコンプライアンスに対応するための機能として、メール送受信時にメッセージの内容によってルールベースのフィルタリングや転送処理を行う「トランスポートルール」や、ActiveSyncプロトコルを使って紛失したモバイル端末上のデータを消去できる「リモートワイプ」などが追加されている。
マイクロソフト、インフォメーションワーカービジネス本部本部長の横井伸好氏。
新バージョンでは、動作プラットフォームがインテル64(EM64T)やAMD64などのx64アーキテクチャベースのシステムとなっている。「企業のメッセージングシステムに対する依存度はますます高まっており、もはやミッションクリティカルなシステムと言える。Exchange Server 2007では、64ビットプラットフォームへの対応により、より高い可用性、安定性を実現できる」(マイクロソフト、インフォメーションワーカービジネス本部本部長の横井伸好氏)という。
発表会には、パートナー企業の代表として、W-ZERO3を利用した企業向けソリューションやExchangeのホスティングサービス「Access P-BERRY」を提供しているウィルコム、Exchangeの導入支援やサポートサービスを提供している大塚商会、ストレージシステム「ETERNUS」とExchangeを組み合わせた災害対策ソリューションなどを提供している富士通、加えて64ビットアーキテクチャのサーバ向けプロセッサを提供するインテルの代表者が招かれ、新バージョンの発表に対して祝辞を述べるとともに、新製品をベースとしたソリューション提供にコミットした。
マイクロソフトでは、Exchange Server 2007の発売に合わせ、旧バージョンのExchangeユーザーおよびIBMのLotus Notes/Dominoユーザーの新バージョンへの移行を促すことを目的とした「Exchange Server Thank You No.1キャンペーン」を実施する。
これは、2006年12月12日から2007年6月29日までのキャンペーン期間中に、Exchange 2007へアップグレードしたユーザー企業に先着で1000台の「W-ZERO3[es]」を提供するほか、Notes/DominoからExchangeへ移行したユーザーに、先着でx64サーバーマシン100台、Exchangeのホスティングサービスに新規加入したユーザーに1カ月間の無料使用権を提供するというもの。
「Thank You No.1」というキャンペーン名称は、「国内統合コラボレーティブアプリケーション市場」におけるIDC Japanの調査で、Exchange Serverが2年連続マーケットシェア1位を獲得したことに由来するものといい、新バージョンの投入により、さらなる躍進を目指すための販売促進策という。
関連情報
-
MS、「Exchange Server 2007」の売り込みにも奔走--ニューヨーク開催のイベントで
マイクロソフトは米国時間11月30日、ニューヨークで大規模なイベントを開いた。ほとんどの参加者の注目は、やはり「Windows Vista」と「Office 2007」に集まっている。結局はこの2製品が同社を代表する製品で、大きな利益を生み出しているのである。 - 「積極的に導入を」--マイクロソフト、Vista、Office 2007の企業向け発表会を開催
- Windows Vista、ついに登場--OfficeやExchangeも同時発表
- マイクロソフト
「通信」 の新着情報
-
NTTPC、パンデミック対策向けリモートアクセスサービス追加
NTTPCコミュニケーションズは、提供するサービス「Master'sONE」に「Master'sONEセキュア・リモートアクセス SSL型接続サービ... - ノーテルのメトロイーサネット事業、Cienaが買収へ
- OKIネットワークス、スモールオフィス向けIPテレフォニー製品「IPstage 1000」を発売
- TIS、企業システムのクラウド対応に向けたITインフラ最適化サービス「IT@VSOP」を提供開始
- 「Microsoft Works」の代替となる「Office Starter 2010」がプライベートベータに
- 通信 一覧へ »
「ソフトウェア」 のバックナンバー
-
ドリーム・アーツなど、多店舗展開企業向けSaaS型サービス最新版発表
ドリーム・アーツとネクスウェイは、多店舗運営で本部と店舗間の情報共有とコミュニケーションを促進するSaaSソリューション「店舗matic」の最新版を発表。新機能は11月27日から提供する。 -
「ビジネスチャンスではなく義務」--IFRS対応支援を拡充するディーバの取り組み
-
CTC、各種ITシステムのログを高速検索できる「Splunk Enterprise」の販売を開始
-
東芝ソリューションとマイクロソフト、新聞などメディア関連企業向けCMSソリューションで協業
-
ウイングアークと日本オラクルが協業--中堅向けERPと帳票基盤で連携
- ソフトウェア 一覧へ »
-
日本モバイルインターネット端末市場分析 〜2008〜2012年のMID及びスマートフォン...
- 【導入事例集】多業種から評価されているWeb会議システム、24社の導入事例をご紹介
- BIベンダーの選び方 −BIベンダー選定のための評価フレームワーク
- POSデータを活用し、売上アップを導く「分析力」とは?
- 【日産自動車:BI導入事例】連結対象の36社からの情報を元に車種別損益管理を実現
- CRMの限界を超える!「顧客経験価値マネジメント」実現の5段階
- iPhoneをビジネスで活用する時代へ〜ビジネス&モバイルのミライ〜
- ストレージ問題の課題に対する解決方法
- 企業コスト削減の傾向と対策 〜最新アプローチのトレンド〜
- 中堅企業におけるテクノロジーと成長
企画特集
-
電力に"ふた"をする独自の省エネ機能とは!?
動的に電力割り当ても可能なHPの最新鋭ブレードに迫る -
企業ITシステムの企画、構築、運用のイロハ
戦略的なITシステムのために、今考えるべきポイント -
大丈夫?あなたの会社のセキュリティ対策
中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティを考える -
高まるiSCSIストレージへの注目度
ストレージシステムの4つの課題とiSCSI導入のメリット -
100万円で実現!中小企業の情報漏えい対策
中小企業の課題!?セキュリティ管理者不在でも大丈夫 -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
―エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新―
ハンゲームの社長が語る・人材とサービスの在り方 -
【最終警告】パンデミック対策特集
サービス品質を保証するためのリスクマネジメントとは -
グリー、3人のエンジニアが語る仕事への想い
連載第2話、元SIerに聞くリニューアルと開発の舞台裏 -
J-SOX法制定により内部統制の整備が急務に
重要性高まるActive Directoryの課題と対処法を公開中 -
容量制限によるメール消去は一切無し!
全てを保存するメールセキュリティSaaSが登場 -
急増するオンライン犯罪への解決策!
オンラインサービス保護ソリューション
-
17. Intel Threading Building Blocks
オライリーブックから出版されている「Intel Threading Building Blocks... -
18. Intel Integrated Performance Primitives
単に最適化コンパイラを使うよりもパフォーマンスを良好にするルーチン...
