デジタルアーカイブ技術「DSpace」のユーザーは今後、ツールの開発元であるマサチューセッツ工科大学(MIT)とHewlett-Packard(HP)が設立した非営利団体DSpace Foundationを通じて、サポートを受けることになる予定だ。
HPとMITが米国時間7月18日に行った発表によると、オープンソースのオンラインツールDSpaceを利用してデジタルドキュメントのアーカイブ管理を行っている世界各国200以上の機関に対し、DSpace Foundationがサポートを提供する計画だという。
同団体はまた、元Internet ArchiveのMichele Kimpton氏が、DSpace Foundationのディレクターに就任することも発表した。
MITの図書館担当ディレクターであるAnn Wolpert氏は「DSpace Foundationの設立とMichele Kimpton氏の起用は、DSpaceが発展していくうえで重要な一歩である。これらの動きは、プラットフォームとコミュニティーの両方が、プロジェクト推進に独立した組織が必要になるところまで来たことを示すものだ」と述べた。
DSpaceは、蔵書や研究データを保存するための、堅牢なソフトウェアプラットフォームが必要だというMITの判断を背景に2002年に開発された。それ以前は、ハードコピーを取る以外に手段がなかった。
DSpaceは、研究機関が手がけた膨大な知的財産を扱う、集中的な電子レポジトリである。MITによると、オープンソースのストレージシステムと情報検索システムがDSpaceの中核になっている。
英国のNational Archivesが2007年7月になってから、Microsoftとの合同プレスリリースを行い、ドキュメントの一部をMicrosoftのOpen XMLフォーマットに切り替える意向を示唆したことから、デジタルアーカイブに関するオープンソース活用の重要性が注目を集めている。
オープンソース支持者らは、Microsoftが擁するフォーマットは十分にオープンではなく、オープンソースコミュニティーが開発したOpenDocument Format(ODF)など、競合フォーマットととは異なると主張している。
オープンソース専門家でGroklaw blogの編集者であるPamela Jones氏は先ごろ、「もしOpen XMLフォーマットがオープンなら、Microsoftが、NovellやXandrosやLinspireにNDA(機密保持契約)を結ばせて変換ツールを作成する必要はないだろう」と書いている。
しかしNational Archivesによると、特定のデータフォーマットに縛られることはなく、現時点でのあらゆる技術的な選択肢を考慮しているという。
National Archivesの最高情報責任者(CIO)であるDavid Thomas氏は「議論に参加する人、とくにMicrosoftの手法に反対する人にとっては、非常に感情的な問題になる可能性がある。オープンソースソフトウェアは生活を楽にさせるものであるから歓迎するし、中立を保っている」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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