Microsoftの「Windows Vista」は企業ユーザーの間で、依然として「Windows XP」の後塵を拝している。また、企業はWindows Vistaよりも、まだ発売されていない「Windows 7」を調査していると明かしている。
ITユーザー企業で構成される英国の業界団体The Corporate IT Forum (Tif)のReality Checker調査によると、Microsoftの技術を使用する企業の58%がWindows XPを利用しているという。これに対し、Windows Vistaを利用する企業は4%だった。
Tifの会員企業は、Reality Checker調査を利用して、他の会員企業が選ぶIT技術と自社のIT技術の進み具合と位置付けを容易に比較することができる。
また同調査からは、企業の35%がWindows Vistaに「まだ興味がない」こともわかった。
導入計画中あるいは試験中のOSとして、最も多くの回答を集めたOSはWindows XPのようだ。この項目では、企業の12%がWindows XPを挙げているのに対し、Windows Vistaと回答した企業は5%にとどまっている。
興味深いのは、Windows VistaよりもMicrosoftの次期OSであるWindows 7を調査、分析していると回答した企業の方が多い点である。調査では30%の企業がWindows 7を、14%の企業がWindows Vistaを調査、分析していると回答した。
その一方で「Windows 2000」については、7%の企業が依然として利用中、19%の企業が現在切り替え中か、徐々に廃止中だという。
2008年4月の調査では、2007年のWindows Vista利用企業数の伸びが鈍かったものの、企業の4分の1が2008年に(Windows Vistaへ)アップグレードする計画だと回答している。
Tifの会員企業は、Windows Vistaへ移行しない主な理由として、業務上その必要が生じていない点を挙げている。
一方でMicrosoftの最新ブラウザ「Internet Explorer(IE)7」は前バージョンの「Internet Explorer(IE)6」と、Windows OS同様の争いを繰り広げている。回答企業の5分の1がIE 7にまだ興味がないという。
調査対象企業の65%はIE 6を使っていると回答したのに対し、IE 7を使っていると述べた企業は4%だった。しかし企業の14%は現在IE 7を試験的に使用しており、同じく14%の企業がIE 7を通常業務とは隔離された環境で使用している。
現在ベータ版で利用可能な「Internet Explorer 8」については、企業の23%が調査と分析をしていると述べている。
Tifの調査の詳細に関してはこちらを参照されたい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ