ミック経済研究所は12月8日、オープンソースソフトウェア(OSS)サポート市場に関する実態の調査結果を発表した。
この調査は、国内のハードウェアベンダーやSIベンダー、Linuxディストリビューターなど計40社を対象に、面接取材を中心に実施した。
調査結果によると、OSSアプリケーションサーバのサポート需要が高まっていることがわかったという。2007年度の同市場規模は17億5000万円、前年度比75%増であった。2008年度においても前年度比60%増の高い伸びが見込まれている。
OSSアプリケーションサーバは従来、ウェブシステムなどの小規模なシステム構築で利用されることが多かった。しかし大手LinuxディストリビューターであるRed Hatが2007年にOSSアプリケーションサーバベンダーのJBossを買収し、OSSアプリケーションサーバ「JBoss」の製品サポートを開始したことで、サポートが必須の大規模システムで利用されるケースが急増した。これに伴いサポートニーズが急速に高まってきているという。
OSSミドルウェアのサポートサービスを提供している野村総合研究所やサイオステクノロジーなどにおいても、JBossを中心としたOSSアプリケーションサーバのサポート案件数が急増しているとのことだ。