ノルウェーのブラウザメーカーOpera Softwareが、「Opera Turbo」と呼ばれるソフトウェアのテスト版をリリースした。このソフトウェアは、圧縮技術とOpera自身のサーバを利用することにより、低速なインターネット接続でも高速なブラウジングを可能にする。
OperaのRoberto Mateu氏が現地時間3月13日付けのOpera Turboに関するブログ投稿で述べたところによると、Opera Turboは個人のPC上で動作し、元のウェブサイトからだけではなく、Operaサーバからもデータを取得するという。Operaサーバは、そのサイトのテキストや画像をオンザフライで圧縮する。
Operaによると、このOpera Turboは過重な負荷がかかっている無線ネットワーク、低速ブロードバンド無線カード、携帯電話経由のネット接続を利用する際に便利だという。同社はユーザーに対し、データ転送速度がおよそ100Kbpsのネット接続でOpera Turboをテストするよう勧めている。
Operaのビデオによる説明によると、Opera Turboは画像ファイルを修正するなどして、データを最高80%圧縮可能だという。
「ウェブサイトのレイアウトやテキストは全く同じように見えるが、画像解像度は、圧縮の結果、大幅に低下するだろう」とMateu氏は投稿の中で述べている。
高度なJavaScript技術やAdobeのFlash技術が使われている精巧なウェブサイトをOpera Turboを使って閲覧する場合は、手動の作業を要する可能性がある。「AJAXやFlashなどのダイナミックウェブ技術もサポートしているが、一部のプラグインコンテンツは、空のエレメントをクリックしないとロードされない」とMateu氏は語る。暗号化されたサイトについては、Operaサーバ経由の高速化や送信は行われない。
Mateu氏によると、Opera TurboはOpera Labsのダウンロードサイトで入手可能だが、同ソフトはOperaの「将来のデスクトップ版」に搭載されるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ