OpenOffice.org日本ユーザー会は1月18日、オープンソース(OSS)の統合オフィスソフト「OpenOffice.org」の書式設定などを改善する「日本語環境改善拡張機能」の最新版となる1.1をリリースしたことを発表した。
1.1では、ワープロソフト「Writer」の「入力支援」機能にWordのほぼ2倍のあいさつ文を登録した。Writer関連では、段落の標準の書式設定を「両端揃え」にして、「句読点のぶら下がりを行う」をオフに変更、行末が不揃いになるのを防いでいる。また、文字の書式設定を英数字用と日本語用の両方で「IPA明朝」フォントにするとともに、サイズを10.5ポイントに変更している。
Writerや表計算ソフトの「Calc」、プレゼンテーションソフトの「Impress」、ドローイングソフトの「Draw」で標準フォントを情報処理推進機構が配布する「IPAフォント」に変更。IPAフォントがインストールされている環境であれば、異なるOSを利用していても、書式やデザインの崩れないドキュメントを共有できるようにもなっている。
このほかにすべてのアプリケーションで、日本ユーザーには標準では不要と指摘される英語などの「スペルチェック」をオフにし、英文の1文字目を大文字にするなどの「オートコレクト」もオフにしている。