Mozillaは米国時間3月3日、いち早く「Firefox」の最新版を試してみたいと強く望む人々に向けて、新ブラウザのプレビューリリース第2版を公開した。
同ソフトウェアは、Firefoxで採用されているレンダリングエンジン「Gecko」の最新版であるバージョン1.9.3をベースにしている。現在の「Firefox 3.6」と次期版の「Lorentz」は、バージョン1.9.2ベースである。
しかしながら、新たに公開されたプレビューリリースの主要機能はLorentzとほぼ同様で、OOPP(out-of-process plug-ins)である。Adobe Systemsの「Flash Player」などを分離したメモリコンパートメントで稼動させて、これらがクラッシュした場合でもブラウザ全般を保護する仕組みだ。Mozillaは、OOPPのテストページを通じて、同機能がどのように稼動するのかを確認できるようにしている。
とはいえ、OOPP機能の開発に取り組んでいるBenjamin Smedberg氏のメーリングリストへの投稿によれば、現時点ではWindowsおよびLinuxのシステムでのみ動作するという。「Mac OSは、いくらか独特の課題を投げかけている。プラグインの従来のドローイングやインタラクションモデルは、プロセスを横断するのが非常に困難になっている。われわれはマルチプロセスのプラグインでMac OSをサポートすることに取り組んでおり、このタスクのプレビュー提供をまもなく開始できるようになるだろう」と、Smedberg氏はOOPPのブログへの投稿に記している。
さらに、Smedberg氏は、新たなアルファ版のリリースで、ウェブページのレイアウトに多大のパワーを消費するホットスポットの解消が見られており、パフォーマンスの向上が実現していることも明らかにした。
Mozillaは、ブログへの投稿で、「Gecko 1.9.3」がベースとなるプレビューリリースの機能について詳述している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ