私は次の講演に向けた準備を進めています。これまでのプレゼンテーションは、一つのパターンに従ったものでした。実はその中には、私がガートナーでアナリストとして勤務を始めた頃から7年も使っているスライドがあります。それは、“脅威の序列”というスライドで、脅威をリスクの高い順に並べたものです。
私が講演のために世界中を駆け回り始めた頃、私はサイバー犯罪を撲滅するためにパワーポイントを使っていたわけではありませんでした。それどころか、インターネットにレックス ルーサー(スーパーマンに登場する悪役)はいないとさえ明言していました。時は流れ、ここ2年間は私の講演を聴かれる方に、サイバー犯罪の脅威を認識するよう、説いています。現在では少なくとも10万のレックス ルーサー達が、情報を盗み、サイバー犠牲者から金銭を得るために昼夜、熱心に働いています。