MS製品の海賊版購入を促すスパムが届いていませんか?

冨田秀継(編集部)

2008-02-26 14:34

 セキュリティ担当者の方はユーザーからここ数日、Microsoft製品の海賊版購入を促すスパムメールが届いているという苦情を受けていないだろうか?

実際には同様のスパムがもう少し届いていた 実際には同様のスパムがもう少し届いていた

 米国のセキュリティ機関SANS Instituteは2月25日、運営するブログにIf site not apeared - Click Hereとのエントリを掲載し、この迷惑メールに注意するように呼びかけている。

 このスパムは一見、典型的な海賊版ソフトウェアの販売を目的としたもののように読める。

 メールに記載されているURLはGoogleのブログサービス、Bloggerのアドレスであるblogspot.com。しかし、ブログで海賊版を販売しているのかというと、そうではない。ブログには実質、中身がなく、”If site not apeared - Click Here .”(サイトが表示されない場合は、こちらをクリック)とのメッセージが表示されるだけだ。

 リンクこそ用意されているものの、実際にはMETAタグにrefreshが挿入されており、アクセスしたユーザーをほぼ瞬時に海賊版販売サイトへ飛ばす仕組みだ。

ブログにはURLが記載されているが、SANSではアクセスを推奨していない ブログにはURLが記載されているが、SANSではアクセスを推奨していない
上のWebページのHTMLソース 上記WebページのHTMLソース。当然なのだが、Firefox+NoScriptでも飛ばされる

 ユーザーへの呼びかけとしては、基本的な対策「不審なURLにはアクセスしない」ことの徹底、となるだろう。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. モバイル

    デバイス管理でゼロトラストを実現、急成長したスタートアップが選択したMDMツール

  2. セキュリティ

    ゼロトラスト時代だからこそ改めて考えたい、セキュリティの基本原則「多層防御」アプローチ

  3. 運用管理

    最新調査レポートから読み解くMac活用企業のセキュリティリスクと守るべき実践策

  4. セキュリティ

    ランサムウェアが企業防衛の常識を変えた!被害防止のために今すぐ実践すべき「3つの対策」とは

  5. 運用管理

    4人に1人がソーシャルエンジニアリング攻撃に遭遇 ー モバイルセキュリティ最新調査レポート

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]