• メールアドレス:
  • パスワード:

ウェブの巨人が操るロボットが襲来?--Google Androidのインパクト

文:Natasha Lomas(Silicon.com)
翻訳校正:アークコミュニケーションズ、坂野裕史
2008/03/28 08:00

--じゃあ、Androidは社内で、正確にはどんな位置付けになっているの?

 いい質問だね。Googleの説明によれば、AndroidはオープンなLinuxカーネル(Linuxバージョン2.6)を基盤とした、携帯電話用の「すべて揃ったソフトウェアスタック」だから、オペレーティングシステムに、携帯電話の動作に必要なすべてのミドルウェアと基本のアプリケーションを加えたものなんだ。一切合切が含まれている、ということだね。

 Androidは、あらゆる地域のアプリケーション開発者が利用できる提案でもある。Googleはこれが「最初の、すべて揃ったオープンで無料のモバイルプラットフォーム」だと売り込んでいるんだ。無料なので、携帯電話メーカーはAndroidを自社のハードウェアに無料で搭載できることになる。どんな開発者でも、Android用に独創的な機能を記述できるんだ。

 Androidには標準で、Webブラウザなどの基本的なアプリケーションがいくつか付属してくるけど、デバイスは各ユーザーに特に関係のあるアプリケーションを使って個人用にカスタマイズされる、というアイデアなんだ。だから、モジュラー式のシステムだと考えればいい。

 Googleは、Android用に書かれたサードパーティ製のアプリケーションは、OSと完全に統合されると言っている。つまりユーザーからは、それらのアプリケーションによる動作と、ハードウェアによる動作の区別が付かないんだ。Googleの見解では、他の携帯電話用OSでもソフトウェア開発キット(SDK)が提供されているけれど、これがAndroidを他のOSから際立たせている特徴なんだ。他のOSでは、別の携帯電話にアプリケーションをダウンロードすると一体化せずに目立ってしまう場合があるとGoogleは評価していて、Androidでは明らかにそうはならない、というわけさ。

 ただし、Androidはまだ開発中で、実績のないテクノロジだから、この点についてはかなりじっくり成り行きを見守る必要があるね。

--誰にとっても無料のアプリケーションだって? 話がうますぎるんじゃないの? 結局Googleは、モバイル市場の権力を独占しようとしているのかな?

 そういうわけでもない。モバイル分野でAndroidのために道筋を付けるために、GoogleはOEM、チップメーカー、ソフトウェア企業、携帯電話事業者から成るOpen Handset Alliance(OHA)と呼ばれる連合組織を設立した。OHAは、モバイルエコシステムにおいて開放性を促進するために共同作業を行う予定であると明示している。その使命の宣言書で、OHAは「革新を加速」し、「消費者により高機能で優れたモバイルの経験をより安価に提供する」と大々的に主張しているけど、少なくとも当面は、Android携帯電話をコンセプトの説明資料から現実の世界に持ってくることを目指している。

« 前へ 次へ »
キーショートカット:  b - 前のページ n - 次のページ
バックナンバー
関連記事
この記事を読み解くキーワード:
Linux
携帯電話機
ZDNet用語検索
企業情報
キーワード
関連ホワイトペーパー
関連製品

注目記事

企画特集

DELL連載第4回〜「Microsoft System Center」DELL連載第4回〜「Microsoft System Center」
PowerEdgeサーバに最適な運用管理ソリューション後編
「未来の、その先」をどう提言していくか「未来の、その先」をどう提言していくか
クラウドコンピューティングが導く新しいシステム
Techno ExchangeTechno Exchange
全体最適化で進めるCTCのグリーンIT戦略
今知るべき仮想化情報今知るべき仮想化情報
インフラからアプリケーションまで、これを知らずに仮想化は語れない
ZDNet Japan Green ITZDNet Japan Green IT
洞爺湖サミット目前!環境に配慮したGreen ITとは?
ブログ RSS Feed
洞爺湖と環境と私
裏方の裏方日記〜日々是広報 2008/05/20 12:57
プロがなぜ、二次創作を願うのか--Gacktが歌い、三浦建太郎が描く「がくっぽいど」
ミュージシャンのGacktさんと漫画家の三浦建太郎さんという2人のプロが参加しながらも、ユーザーが自由に作品を公開できるという歌声合成ソフト「がくっぽいど」。この開発経緯を開発元に聞いた。
iPhone、月額通信料金は7280円からに--ソフトバンクモバイルが発表
UPDATE ソフトバンクモバイルはiPhoneの通信料金プランを発表した。月額980円のホワイトプランに、データ定額制プラン「パケット定額フル」、「S!ベーシックパック(i)」をあわせ、月額7280円からとなる。
ジョブズ氏引退後のアップルを考える
カリスマ的な創業者が社を去った後、会社の業績が低迷する事例は、ハイテクだけでなく、さまざまな業界で見られる。アップルは「ジョブズ氏後」に備えているのかどうか検討する。