Microsoftはオンラインサービスのブランド名を明確化しようという試みを継続する(そして強く必要とされている)なかで、同社の「Dynamics CRM Live」製品を「Dynamics CRM Online」と改称する予定である。
Microsoftは新名称を今後24時間以内に発表する計画であると、同社関係者は米国時間3月27日に述べていた。
Microsoftによるこの動きは、同社のSoftware+Services(S+S)を推進する動きの一環として、ゆっくりだが着実に形を成してきてきたブランドスキームを考えると、筋が通ったものである。Microsoftは同社のサービスウェアを以下の3つのバケツのなかに分類しようとしている:
- 「Live」は消費者と非常にローエンドの小規模企業向けサービスを指している。例として:「Windows Live Messenger」「Office Live Workspace」だ。
- 「Online」とはMicrosoftが自前のデータセンターでホストする中小規模向けサービスを指している。例として:「Exchange Online」「SharePoint Online」そして今では「Dynamics CRM Online」である。
- 「Hosted services」とは、Microsoftの統合または再販パートナーの設備によりホストされているMicrosoftのサービスを指している。例として:「Exchange Hosted Services」「SharePoint Hosting Services」。
これまでMicrosoftは同社がホストするCRM 4.0製品をDynamics CRM Liveと呼んでいた。しかしMicrosoftが多くのビジネス製品の同社がホストするバージョンを大企業顧客だけでなく、中小企業にも提供する予定であると明らかにしたことを踏まえると、CRM Liveの名称では単につじつまが合わなくなってしまったのだろう。
Microsoftは新たに命名されたCRM Online製品の全バージョンについて、今春から「オープンアクセス」を提供する計画である。同社はオンサイトおよびパートナーがホスト可能なCRM 4.0の最終バージョンを2007年12月にリリースしている。
1万にのぼるMicrosoftのDynamicsパートナーの一部は、Microsoftが自社のビジネスウェアをホストするという大胆な動きをあまり歓迎していない。彼らはMicrosoftが本市場に参入するまでに、もっと時間があると考えていたと主張している。Microsoft Business Solutionsのコーポレイトバイスプレジデントを務めるKirill Tatarinov氏は、金融アナリストらとの電話のなかで、Microsoftは、パートナーが顧客にMicrosoftがホストするバージョンのCRMを販売する際にも、パートナーに10%を支払い続けるつもりであると伝えていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ