この数日間さまざまな支持者からの抗議をうけ、MicrosoftはCodePlexサイトからSandcastleプロジェクトを取り除いた。正真正銘のオープンソースとして適格とされるために必要な条件を満たし損ねていたためである。
Sandcastleは管理クラスライブラリのためのドキュメンテーションコンパイラであり、Microsoft Permissive Licenseに基づき提供されていると表示されていた。このライセンスはOpen Source Initiativeが承認する2つのライセンスのうちのひとつで、これに基づきMicrosoftはソースコードへのアクセスを提供することになっている。
MicrosoftのオープンソースとLinuxチームのトップを務めるSam Ramji氏は、米国時間6月6日にMicrosoft Port 25ブログで、Microsoftを代表してOSIに対し謝罪する文を掲載した。Ramji氏はまた、本人の指示により、SandcastleはMicrosoftのCodePlexコードレポジトリサイトでは未公表とされ、それはただちに実施されたと述べた。Sandcastleチームがソースコードの公表について合意すれば、そのときに将来本プロジェクトは再掲載されるかもしれないとRamji氏は述べた。
Ramiji氏のブログ投稿から、以下のとおりである:
「Codeplexに置かれたSandcastleと呼ばれるMicrosoftのプロジェクトはMs-PLを使用しており、自らを「オープンソース」と称しながら、いまだにソースコードを全く投稿していないとの警告を多くの人たちから受けた。
「これは受け容れがたいことであり、Microsoftのオープンソースポリシーに反することになる。極めて深刻に受け止めている…。
「Microsoftに代わり、この誤りについてOSIに対し謝罪する。」
今週に入りSandcastleライセンシングに対する不満を初めて聞いたときには、Microsoftが果たしてドキュメンテーションコンパイラをめぐりOSIの怒りを買うような危険を冒すだろうかと疑っていた。Ramji氏とMicrosoftがここで正しいことをするのが見られて良かった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ